大好きより大きな田中秀和の10曲の巻
今回は田中秀和さんの手がけた楽曲から10曲を選んで、ちょっとずつ語ろうと思います。
なお、以下に挙げる10曲の中に細かな順位づけはありませんし、もっと言うと本当にこの10曲がベストテンだというわけでもありません。
なんでこの曲が入っていなんだ!という意見を抱く方もいらっしゃるでしょうが、自分もその一人なので、特上の酒は一瓶なみなみあるが、一先ずはおちょこでやるぜよ、くらいの感じで、他にもいい曲、筆者の好きな曲はいっぱいあるということだけ念頭において暖かく見てもらえれば幸いです。
それでは行きましょう。
一曲目:カレンダーガール
https://youtu.be/o4T2P6gZfZc
これは外せない!
いい曲だ……
田中さんとの出会いの曲です。詳しく話していくと限界オタクと化してゲロを吐いてしまうので、語りません。
いい曲なんだ……
人間、将来走馬灯を見ることがおそらくあるんだと思いますが、僕はその際のBGMはこの曲にしてもらおうと思っております。
二曲目:Angel Snow
https://youtu.be/RBzyvurOdFs
もうマジでいい曲……
いい曲すぎて、「オイ!蔦谷好位置ィ!アニソンにも目を向けてこの曲を関ジャムで紹介しろよオラァ!!」って思います。(嘘です大ファンです蔦谷さん。許してください大好きです。)
イントロ、サビのグロッケン、ストリングスによる美しい対旋律や、Aメロでの歌詞(素晴らしい歌詞!)に寄り添って高揚感を演出するミ♭(key-Db)の使い方、そしてもはや言わずもがななサビ前分数aug構成音の増5度の鮮やかな解決などなど、田中さんの確かなメロディーセンスと構成力をこれでもかと顕示する大傑作です。
美谷れみさんの歌唱も素晴らしいです。
三曲目:なるまるまーる
https://youtu.be/sfJcP8fjF98
最高。さすがベストaugニスト。
いわゆる秀和節を心ゆくまで堪能できます。
大抵の嫌なことはこの曲かぽんとPUSH!もっとSMILE!を聞けばなんとか出来ます。
四曲目:THAT'S A FACT! 〜千里の道も一歩から〜
めちゃくちゃにアガる曲。何回でも聴けます僕は。
ディスコでロックでファンクでもう最高すぎる……
もしも田中さんのオタクがこの曲の制作に立ち会うことができたとしたならば、全員IQジェットコースターなチンパンジーになって、神フレーズの一つ一つが生み出される度に声帯が発火するほど叫び回るんだろうなあと思います。(それはどの曲でもそうか…)
2番サビ終わりからギターソロ終わりまでの流れはこの曲が1番といってもいいくらい好き。
個人的にランティス祭りで1番楽しみしているのがMia Reginaなんですが、この曲が生バンドで披露される可能性があると思うと今から鼻血が出そうです。
五曲目:7 Senses
ライブ(映像も含む)で観ると絶対に泣いてしまいます。
1番2番サビ、「大きくなろう」「光になろう」のメロディ、多分この曲における最大のフックのうちの一つだと思いますが、このメロディがラスサビ前「大きくなろう」、そしてラスサビ「光になろう」でハッとするような変化を見せます。僕は泣きます。
あいちゃん「大きくなろう」
\7 senses Wake up, Go!/
六曲目:ドラマチックガール
https://youtu.be/sBoHmu4X4X0
僕はこの曲のことを普段「大名曲」と呼んでいます。
おそらく、少女交響曲や恋で?愛で?暴君です!、PUNCH☆MIND☆HAPPINESSなどと並んで、田中さんの曲の中でも特に歌いにくい楽曲なのではないかと思います。
イントロからせわしく、めまぐるしく、かわいらしいフレーズが押し寄せ、徐々に眩しく太陽がさすような雰囲気に変わっていき、カレンダーガールの続編としてこれ以上ないサビを迎えます。サビ後半「どんな夢が〜」のところ、ここが最も歌いにくく、かつ覚えづらいように感じますが、駆け抜けるようなサビの中、この部分だけは語りかけるような印象があってより一層ぐっとくるものがあるなあと感じます。
この曲のフルが解禁されて、Dメロの「今日の空を"私、きっと、ずっと忘れない"」をあかりちゃん(るかさん)が歌ったのを初めて聴いたとき、こりゃ世のアイカツおじさん達は引退できねえなあ、とかなんとか思ったことを覚えていますが、そりゃやめられんよそりゃ。
七曲目:M@GIC☆
この曲は強い。強すぎる。セルゲームに出たら一人勝ちするくらい強い。
アイカツを見続けていて、やっと作曲家に興味が湧き始めた頃、田中さんの曲をいろいろ聴いていく中、僕を一瞬で沼に叩き込んだのがこの曲でした。
Bメロで借用感を持たせようとか、大胆に転調して変化をつけてみようとか思っても、そうはならんやろ…という感じです。
僕が卑しくも本屋さんで立ち読みした雑誌に載っていた神前さんと受けられたインタビューの記事に、この曲の様な複雑なメロディは鍵盤で和音を鳴らしながら練っていくというようなことが書かれていましたが、田中さんがM@GIC☆のメロを発明したとき、田中さんの頭は宇宙と繋がっていたのではないでしょうか。そして宇宙が田中姓になっていたのではないでしょうか。田中=宇宙、全宇宙串カツ田中割引です。
八曲目:リトルチャレンジャー
僕がアニメWUGを楽しく視聴できた理由の半分以上がI-1 clubの存在にあります。代表曲ジェラや白木というキャラクターによって魅力的に演出されたWUGちゃんの最大のライバル、リトルチャレンジャーはその黎明期の熱量を余すところなく表現した名曲です。
きっとアニメがどうこうを度外視しても、色々な人に刺さる楽曲ではないかとも思います。
メロ良し、歌詞良し、構成良し、演奏激アツ、こりゃ好きだよ〜(好きなんだ〜)
九曲目:Let's アイカツ!
この曲のブリッジミュートが激エモなアウトロのギターフレーズは堀崎さんと田中さんどちらの発想なんでしょうか、いずれにしても二人とも天才ですが。
個人的にAメロでサクッと転調する曲がとてもすきなので、イチコロでした。その後の展開もひたすらキャッチーで、サビのインパクトも抜群、アイカツの34期どころか劇場版をも背負って立つ曲として申し分のない出来の一曲です。
この曲と、雨(長岡亮介)のせいでハーフディミニッシュで曲を始めるというのはポップスの常套手段なんじゃないかと個人的に思ってしまっています。
十曲目:土曜日のフライト
この曲を最後に持ってきたことに深い意味はありません。ただとてもいい曲だったので選んでいるだけです。
右側のグルーヴ感を保ちつつフラットに空間を演出するアコースティックギター、艶やかなリフを刻む歪んだモズライト風のギター、そしてリズムをリードするピアノ、とても心地よいアンサンブルだと思います。
サビ前の伴奏がリズムを食って進行するところで、あれだけ長く頭拍を踏まないにも関わらずしっかりと聴いていられるのは、もちろん流れるようなグルーヴ感のおかげもありますが、「守られている〜」から「ほどけていく」まではメロディに乗る文が伴奏に重なる音符で途切れないように作られているのに対し、「やはり〜」から「〜不安なのか」までではそこで文が途切れて不自然でないように作られているために、ノリの違いが生まれているからだと思います。只野菜摘、恐るべし。
一人一人が感情を込めて着実に歌っていくこの曲のサビは、灰汁のない透き通った合唱になっており、この曲を聴いて今一度、「WUGらしさ」ということを噛みしめたいような気持ちになりました。
おわりだよ〜(パクリ)
いかがでしたか。いい曲しかありませんね。
田中さんはきっとこれからも素晴らしい音楽を生み出して、ゆくゆくはレコ大、グラミー賞、紫綬褒章、あとはノーベル賞とかなんかも総なめにすると思いますので、応援して、目一杯名曲たちを味わいましょう。
あとは、3/8、さいたまスーパーアリーナで最高のイベントがあるので、行きましょう。